修練の流れ/昇級・昇段/教材・用具・費用

修練の流れ

準備運動

けが防止のために入念な体操とストレッチを行います。

基本稽古

少林寺拳法の技法の基礎として、突きや蹴り、受けや構え、立ち方、足捌き、体捌きなどを学びます。

鎮魂行

少林寺拳法の修行の一つして、「聖句」「誓願」「礼拝詞」「道訓」「信条」を唱えます。

法話

道院長のお話を通じて、少林寺拳法の教えの理解を深めます。

各科目修練

技術の習得・昇級昇段に向けた練習をします。組手(相対)や型(単演)なども稽古、上級者とペアを組むことも多く、実践的な理解を深めます。

作務

修練の前後に、場への感謝を込めて、拳士全員で修練場の掃除をします。

昇級・昇段について

はじめに:なぜ階級制度があるのか?

修行の過程を示す『指標』として:階級は、勝敗や他人との優劣を決めるものではなく、自己の成長や修行の進み具合を確認するためのもの

修行の段階を可視化し、励みにするため:『一段一段、修行を積み重ねていく』という”漸々修学(ぜんぜんしゅうがく)”の考えに基づくもの、他人との競争ではなく、自分自身の基準との対話である

タテの上下関係を生むものではない:個々の修行の段階を示すための制度、同じ資格でも、体力や年齢、修行歴などは異なるため、資格=強さではない

階級の種類

【武階(ぶかい)】:少林寺拳法の教えと修得度を表す階級

【法階(ほうかい)】:金剛禅の修行法に基づく修養度と教えの実践度、指導者としての階級

【僧階(そうかい)】:金剛禅の伝達を担う者に与えられる階級

どうやって上がるの?

  • 技術は『科目表』、学科は『読本』を使用して、バランスよく学びます。定められた修行期間、技と学科を修了するなどの条件が揃えば、昇級・昇段試験の受験が許可されます。

帯の色に込められた意味

【白帯】 見習い→初心者さん、これから覚えていくところ

【緑帯】六級・五級・四級

六級五級四級
学科少林寺拳法がどのように、また何のために創始されたのかをはじめに理解します。修練体系や、技術と学科の意義について学びます。何のために少林寺拳法を修行するのか改めて確認します。
技術礼儀作法や基本諸法の習得を目指します。六級で修得した基本動作をもとに、さらに動きの幅を広げていきます。基本となる法形の修得を目指します。

【茶帯】三級・二級・一級

三級二級一級
学科少林寺拳法の特徴と、技術の上達に必要な知識を修得します。技術の上達に必要な知識をさらに多く学びます。技術運用の要諦について学びます。
技術剛法では曲線や連攻撃が、柔法では両手を捕られたときの防御、反撃が加わります。剛法では、攻撃に対する防御から反撃までの一連の動作に加えて、「連反攻」を学び、柔法では、さらに多様な攻撃に対する守法や防技を学びます。剛法では、連・談の動きを、柔法では袖や襟などを掴まれた場合の防御、反撃の技術を学びます。

【黒帯】初段〜

初段
学科技術の修得に必要な各種の理法について学びます。
技術これまでの総復習と捉え、確実に基本動作を身につけるとともに、大きく正確に動けるようにします。

金剛禅門信徒の階級制度基準

教材

用具

道衣約8,000円〜指定業者から購入、サイズ、名入れ、布質等によって価格が異なります
約1,000円〜指定業者から購入、長さや帯色、名入れ等によって価格が異なります
袖章600円所属する道院名が刺繍された道衣に付けるものです

費用